紙漉き事業が昨年の7月に満天ひろばから日笠にうつり早くも1年が過ぎようとしています。利用者さんたちも新しい環境でも慣れた作業内容ということもあって大きな混乱もなく、日笠ワークスで毎日過ごされています。
移転後、まず利用者さんがもっと作業しやすいように、製造工程の見直しを行い、毎日の仕事内容も前日に見れるように掲示しています。自分の仕事が事前に判ることにより利用者さん自身も見通しが立ちやすく、落ち着いてスムーズに作業できるようになっています。
和紙づくりは多くの人の手で行われます。原料を煮炊きする工程から紙を漉き、漉いた紙を加工するまで、それぞれが協力しあうことで良質な紙が出来上がります。そんな仕事を通じて、お互いに助け合うことや自分の任された仕事の大切さを一緒に学んでいます。
竹は成長が早く、ほっておくとどんどん田畑を侵食していきます。ただ地元では人手不足の中、整備が行きとどかないのが現状です。そんな里山の保全のため、地域貢献活動の一環として、地元の竹を切り出し、紙を漉いています。私達の行う物づくりが少しでも地域の里山保全に繋がればと考え、地域性を生かしたこだわりの物づくりを目指しています。